虫歯治療
虫歯について

虫歯とは
虫歯は、歯の表面に付着したプラーク(白いネバネバした細菌のかたまり)が糖を分解して酸を作り出し、その酸が歯を溶かす病気です。放っておくと口臭の原因にもなり、最悪の場合は抜歯が必要になります。
虫歯の原因について

虫歯の4大原因
砂糖が多い食べ物
糖分が細菌のエサになり、歯を溶かす原因となる酸の生成を助けます。
親から子供への虫歯菌の感染
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯の原因となる菌(ミュータンス菌)はいません。3歳くらいまでの間に、コップやお箸などの共有や愛情表現のキスなどで大人から子供に菌が感染します。
磨き残し
適切な歯磨きを怠ると、プラークが蓄積し虫歯が進行します。
歯の質
歯の強さや唾液の質によって、一人ひとりの歯のリスクは異なります。
治療の痛みに対する
6大配慮

当院は、患者様が安心して治療を受けられるように、以下のような配慮を心がけています。
- 表面麻酔
麻酔の注射針を刺す前に、表面麻酔を塗ります。 - 極細針
痛みを最小限に抑えるため、極細の針(35G)を使用します。 - 人肌に近い温度の麻酔薬
麻酔薬を温めるひと手間で、より痛みが軽減します。 - 無痛の麻酔
院長は、最初の針のチクッとした痛みさえ感じさせないくらい、無痛な麻酔の打ち方が得意です。 - 笑気麻酔
鼻や口から麻酔を吸引することで、不安が和らぎリラックスできます。 - 静脈内鎮静法(セデーション)
歯科恐怖症の方などは、ウトウトと眠ったような状態で治療を受けることが出来ます。
治療期間について
当院では、忙しくてなかなか通院出来ない方にも寄り添って、効率的な治療計画を立てています。大切な予定に間に合わせたい、などもお気軽にご相談ください。
また、抜歯が必要な場合は大学病院などに紹介することなく、当日抜歯も可能です。
虫歯の進行度と治療解説
虫歯の段階(C1~C4)により治療法が異なります。
C1(歯の表面の虫歯)
特徴
- 見た目は小さな黒い点。虫歯菌が歯の表面(エナメル質)にとどまっている状態です
- 痛みはないです
- 自然治癒することはないです
治療内容
- 虫歯を最小限にを削って、白い詰め物(レジン)をします。
- その日で治療が終わり、見た目も自分の歯とほとんど変わりません。
- 歯を削らず、フッ素塗布などの予防処置で進行抑制ことも可能です。

治療の流れ
実際に鏡を見ながら、患者さんと一緒に虫歯(黒い点)を確認します。
麻酔なしでも痛くない場合が多いですが、希望があれば麻酔をします。歯1本あたりの処置時間は5分ほどです。
治した部分を実際に患者さんにも見せて、治ったのを確認してもらいます。
C2(深くまで進行した虫歯)
特徴
- 黒くなっている部分が、歯の深く(象牙質)まで進行した虫歯です
- 冷たいものや甘いものがしみます
- 口臭の原因にもなります
治療内容
- 虫歯を削り、白い詰め物(レジン)で治します。
- 虫歯が大きい場合には、削った後に被せ物(白い被せ物や銀歯)します。

治療の流れ
実際に鏡を見ながら、患者さんと一緒に虫歯(黒い部分)を確認します。
基本的には、処置中に痛むことがあるので、軽い麻酔をします。痛みそうな気がしたらすぐに麻酔を追加しますので、遠慮せずに仰って下さい。
虫歯の範囲が小さいなら白い詰め物で、範囲が大きいなら被せ物(白い歯コンポジッ トレジンまたはインレーや銀歯)で治します。治療回数は1〜2回です。
噛み合わせの調整を行います。
治した部分を実際に患者さんにも見せて確認してもらいます。
C3(神経まで進行した虫歯)
特徴
- 見た目は黒く、歯に穴があき、神経まで到達した状態
- 冷たいもの、温かいものがしみます
- ズキズキ痛む、頭痛がします
- ロキソニンなどの痛み止めが必要なくらいの強い痛みがでることがあります
- 噛むと歯が痛みます
治療内容
- 歯の根の治療(根管治療)を行います。
- 根の治療が終わったら、被せ物(白い被せ物や銀歯)をします。

治療の流れ
実際に鏡を見ながら、患者さんと一緒に虫歯(黒い部分)を確認します。
痛くないようにしっかり麻酔を効かせます。
虫歯を削って、神経を抜きます。
歯の根の殺菌消毒を2,3回ほど繰り返し、根の状態を安定させます。
歯の根の治療が終わったら、被せ物(白い歯や銀歯)をつくって、しっかり噛めるように調整します。
治した部分を実際に患者さんにも見せて確認してもらいます。
C4(ほとんど歯が残っていない虫歯)
特徴
- 大部分の歯が欠けて放置された状態です
- 歯の根っこに膿がたまっていると、痛みがでます。
- 歯の神経が死んでいて、痛みがでないこともあります。
治療内容
- 残念ながら、基本的には抜歯になります。
- 抜歯後は、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどでしっかり噛めるようにします。

治療の流れ
できる限り歯を残せないか検査します。
どうしても歯を残せない場合は抜歯し、痛みや感染を取り除きます。
口腔外科出身の院⾧の抜歯時間は10分ほどです。
短時間で抜歯して傷口を大きくしないことで、術後の腫れが引きやすくなります。
当日は抗生物質や痛み止めを処方し、翌日にも消毒をします。
抜歯で歯を失ったところは治りを待ちながら、入れ歯・ブリッジ・インプラントのどれが最適か、患者さんとしっかり相談します。
虫歯の予防法について

虫歯を予防するためには、以下のポイントが重要です。
- 正しい歯磨き習慣
当院では患者さんの口の状態にあった歯ブラシと歯磨き粉をアドバイスし、虫歯になりにくい磨き方も伝授します。虫歯になったらもちろん私たちが治しますが、まずは虫歯をつくらないようにすることが大切です。 - 定期検診
3~6ヶ月ごとの歯科検診で早期発見・早期治療が理想です。 - 予防歯科
定期的なフッ素塗布や歯のクリーニングが虫歯予防に繋がります。 - 食生活の改善
患者さんが好んでよく口にする物の中には、歯に良くないものも多くあります。虫歯になりにくい食べ物や飲み物に置き換えてみませんか? - 子供の虫歯
フッ素塗布やシーラント処置が効果的です。また、親御さんには、お子さんの歯磨きのやり方(仕上げ磨き)や裏技もお伝えします。
セカンドオピニオンをご希望の方へ
当院にはセカンドオピニオンの方も多く来院されます。
他院で抜歯が必要といわれたり、神経を抜かないといけないと言われた歯もご相談ください。
抜歯してインプラントが必要と言われた歯も、根管治療をすることで歯を抜かずに残せた経験もあります。
レントゲンの説明はもちろん、図や絵など視覚的に分かりやすいように論理立てて説明するのが私の特徴です。
